吸音パーテーションの実験

2020/11/18

吸音パーテーションの実験

当店で最近人気の圧縮フェルトによる吸音パーテーション、PTMシリーズ。
Web会議やリモート接客の増加にあたって、お問い合わせも増えてきております。

そんな中で気になるのが吸音効果。

残念ながらこちらは完全に遮音するようなものではありません。
しかし、反響音を吸収し騒音を減らす効果があります。

ではそれがどの程度の効果なのか、少しでもお伝えできるように実験してみました。

また後半では、下のような素材による違いも検証しています。
木合板やダンボールと比べてどれくらい効果があるのでしょうか。

 

工業技術センターでの試験

まず、上記は工業技術センターで行ったPTMの試験データです。

吸音の難しい約300Hzの低音域でも約0.6の吸音率を発揮。
特に人の話声である500~2000Hz帯においては約0.9〜1.1以上という高い吸音効果を得られます。

...ということですが、これだけでは伝わりづらいですよね。
私自身も残響室法吸音率?といわれてもさっぱりです...

そこで実際使用状況に近いかたちで独自に実験してみることにしました。

 

実際にブースを組んで実験

 とにかくやってみるのが手っ取り早い、ということで実際にWeb会議を想定した一人用ブースを組んでみました。
幅90cm x 奥行120cm x 高さ180cmのブースです。 
設置場所は弊社内の撮影スペースですが天井高があり音が響きやすい場所です。

 

スピーカーと騒音計

Amazonさんで購入した簡易騒音計。
座ったときの耳の高さ(120cm)に固定します。
ちなみにエアコンなどの環境音だけで46.8dbとなっています。


スピーカーは普段当店で BGMを流しているものです。
こちらもスピーカーの中心が高さ120cmになるように設定します。
こちらから、上記のグラフで特に吸音率が高いとされている、1000Hzの音を鳴らします。
ちなみに1000Hzは女性の話し声くらいです。

音量はブースの外で測って65dbになるくらいに調整。
これはかなり騒々しいオフィス、会話が難しいレベルです。
 

セッティング

それでこんな感じにセッティング。 

スピーカーを手前に設置します。

騒音計を
A.ブースの外に置いた時
B.ブースの中に置いたとき
で比較します。

騒がしいオフィスの中にブースを設置したとき、ブース内に入ることでどれくらい騒音を減らすことができるか、という想定です。

 

数字でみると明らかな効果が

ブース外:65db
ブース内:54db

ブース内に入ることで、11db下がっています。
10db(デシベル)下がると体感的にもかなり違います、

会話が難しいレベルから通常のオフィスくらいに落ち着きました。
(ちなみに図書館の中で40dbくらいです。)

ちなみに上記は1000Hz(女性の話し声くらい)での結果です。
男性の話し声(500Hz)でも実験してみたところ、約8db下げる効果がありました。

 

逆のパターンで

 

 

今度は逆のパターン。
Web会議の声がオフィスに響いてうるさい、という場面を想定しています。
スピーカーをブース内に入れて、騒音計を外に出しています。

 

なんとマイナス20db

こちらはなんと20dbも下がりました。
ほぼ聞こえなくなるくらいです。
ウェブ会議の声がオフィスに響くのを防ぐにはかなり効果がありそうです。

ですが、これは1000Hzに限ってです。
こちらのパターンでは500Hzだと効果は少なかったです。
極端な結果になりましたが、細かい条件によって左右されそうです。

音の高さや条件で結果は変わるのものの、いずれにせよ一定の効果は認められました。

 

囲えばなんでもいいんじゃないの?

パーテーションに効果があることはわかりました。
ですが、疑り深い私には新たな疑問が。 

「別にPTMじゃなくても、木の板で囲えば同じじゃない?」

この疑問を解決するにはやはり実際にやってみるしかない。
ということで早速ホームセンターへ行き、吸音できそうな素材を探しました。

 

3種の素材で実験

左から、木の合板(ラーチ合板)、ダンボール、スタイロフォーム(断熱材)です。

合板はPTMと同じ重さの10kg/1枚、12mm厚。
スタイロフォームはPTMと同じ厚みの30mm厚。
ダンボールは7枚重ねで30mm厚にします。


スタイロフォームなんかはいかにも吸音効果がありそうにみえます。


これらをDIYで組み立ててブースにします。

 

ブースに組み立て

吸音パーテーションと同じサイズでブースにしました。
幅90cm x 奥行120cm x 高さ180cmのブースです。

サイズが大きいので作るだけで結構大変でした…

で、同じ条件で実験します。

 

ブースの中に騒音計を入れた場合

まずは外の音がどれだけブース内に響くかという実験です。
木合板は多少は効果があるようです。
合板の方が音を響かせるかと思ったので、個人的には意外な結果です。

ダンボールは全く効果がありませんでした。
スタイロフォームに至っては悪化するという結果に。
響かせて増幅させてしまうんでしょうか。

スタイロフォームには期待していたんですが…

 

ブースの中にスピーカーを入れた場合

 今度はブースの中からの音が、どれだけ外に響くかという実験です。
こちらはかなり差が出ました。
PTMが-20dbと抜群の吸音性能です。

また、木合板は外に出る音は-6dbとなっていますが、ブース内では音を反射して響いて増幅されてしまいます。
そのためブース内でWeb会議をするのはかなり難しそうです。

 

結果、やはりPTMが圧倒的な吸音性能でした。

期待していたスタイロフォームや、がんばって7枚重ねにしたダンボールはほぼ意味がないと言った結果に。
見かけによらないものです。

そんなわけで、当たり前ですが、やはりオフィス騒音対策としては、吸音パーテーションPTMがおすすめです。

 

実物で確認

今回の結果は一定の条件による、簡易的なもので、専門家による実験ではありません。
実験途中も同じ条件でやっても結果が安定しないこともありました。
音の実験は思ったより難しく、奥が深いです。
あくまで正式なものではなく、目安として捉えていただければ幸いです。


当店浅草橋ショールームにご来店いただければ実物をご確認いただけます。
こちらで実際に効果をご体感いただくこともおすすめです。
※事前に予約をしてからご来店ください。

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Officia 吸音パーテーション ptm
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