捨てられる服で什器を作る?

2023/7/28

捨てられる服で什器を作る?

こちらは、日建設計本社ビル内「PYNT」のために製作したミーティングブースです。

深みのあるベージュの間仕切り壁は、捨てられる洋服、廃棄衣料を原料としたサスティナブルな新素材を使用しています。
様々な繊維が混ざりあった、他にはない独特の素材感と色合いが特徴的です。

 おしゃれな什器の企画・製造・販売を行うSHOP COPACKでは、この廃棄衣料素材を使って什器を作るプロジェクト
「RCL」を立ち上げました。

 

 

「RCL」とは?

 「RCL」は、SHOP COPACKによる廃棄衣料からできたリサイクル素材で什器を作るプロジェクトです。
繊維リサイクル率の向上を目指して開発されました。

現代社会において、廃棄衣料の増加は深刻な問題となっています。
日本では年間で50万トン弱の衣料が廃棄されており、特にアパレル販売の業界では大きな課題です。

SHOP COPACKはこれまで、多くのアパレルショップ向けの什器を作ってきました。
今度は廃棄衣料を、什器として再び店舗に戻すことで、捨てられる服を有効利用していこうという取り組みです。

RCLプロジェクトで使用される衣料再生素材は、100 %繊維系廃材を原料とした廃棄衣料ボード。
回収された古着をほぐし、プラスチック繊維を混ぜてフェルト状にしたものを、さらに加熱・圧縮して板状に成形しています。

製造過程における環境負荷が少なく、衣類の廃棄削減にもつながります。
完成したボードは、さまざまな衣類の繊維が混ざり合った独特の素材感があり、
サスティナブルな取り組みを視覚的にアピールすることができます。

 

こちらは、廃棄衣料ボードを組み合わせたアイランドベンチです。

廃棄衣料ボードは見た目だけでなく、繊維が絡みあうことで丈夫で割れにくい構造となり、
木材のように釘やネジを使用することも可能。耐水性・耐候性にも優れ、屋外で使用できることも特徴です。
 SHOP COPACKがこれまで手がけてきた什器設計のノウハウを活かして、廃棄衣料を様々な什器に生まれ変わらせます。

 

 

RCLの導入事例

RCLを使った什器をご導入いただいた事例を、関連什器も交えてご紹介していきます。

 

日建設計本社ビル「PYNT」

「PYNT(ピント)」は、株式会社日建設計の本社ビルにリニューアルオープンした施設です。
「つながる」「学ぶ」「発信する」をテーマに、様々な取り組みが行える先進的な空間です。
日建設計さんがデザインされた什器の一部を、SHOP COPACKで製作させていただきました。

RCL以外にも様々な素材が使われた素敵なデザインがいっぱいで、什器屋としてもみているだけでワクワクする空間です。
施設入口のワゴン什器も、当社が特注で製作しています。

 

素材感が生きるミーティングスペース

大胆にRCLを使っていただいたミーティングスペースです。
積極的にサスティナブル素材を使っていく、日建設計さんの姿勢を感じます。

高さ2mを超える間仕切り壁はスペースを区切りながら、ディスプレイできるシェルフにもなっています。
淡いブルーとグレーの張地を使ったソファは、脚の部分で壁と同じRCLを使っており、統一感のある仕上がりです。

サスティナブル素材を使いながら、デザイン性や機能性も兼ね備えたミーティングスペースです。

 

暖かい雰囲気の会議室

こちらは大型のモニターを掛ける壁としてRCLを使っていただいています。
資料を写したり、遠隔でWebミーティングをしたりと昨今の会議室で需要が高まる大型モニター。
機械っぽい雰囲気になりがちですが、廃棄衣料の有機的な質感の壁と合わせることで、暖かい雰囲気としています。

背面に収納された同素材の可動式扉によって、空間を完全に区切ることも可能です。

 

直方体とシェルフの展示スペース

こちらのディスプレイテーブルもRCLをお使いいただいています。
単純な直方体に見えますが、特徴的な素材感のおかげで、どこか個性的な印象に。
壁面のディスプレイシェルフも同素材にすることで、統一感のある空間に仕上がっています。

 

インテリアショップ「ACTUS」ではレジカゴ台として

全国に素敵な家具や雑貨の店舗を構えるACTUSさん。
店舗運営におけるサスティナブル性にも積極的で、レジカゴもリサイクル素材のフェルトで作られています。

当社にご依頼いただいたのは、このレジカゴを置く台。
天板に、廃棄衣料素材RCLを採用いただきました。
細かいところまでサスティナブルにこだわってらっしゃいます。

同じリサイクル素材のレジカゴの色合いとも相性がよく、ACTUSさんの考え方が伝わる什器です。

 

衣類の循環を体感する

衣類の循環を体感する社会貢献型アートプロジェクト 、「Loiduts charity shop」。

日本コパックが運営するCPK galleryにて行われた際の一コマです。
日建設計さんのイノベーションデザインチームNADが会場をプロデュースされました。

廃棄衣料素材RCLを使って製作した、衣類の回収ボックスや作業台は、これも再利用された建築用足場のパイプを脚としています。

まさにサスティナブルなショッピング体験を象徴するデザインになっています。

 

SDGsな企業の顔

企業の顔である受付スペース。
その空間に廃棄衣料素材RCLを、というご提案です。

写真奥の受付カウンターと、手前のアイランドベンチに廃棄衣料素材を使用しています。
素材感を活かしたミニマルなデザインで、洗練された印象のコーディネートです。

お客様を迎えるエントランスで、サスティナブルへの取り組みを訴求してみてはいかがでしょうか?

 

 

SHOP COPACKのオリジナル什器

当社ではもちろんRCLによって、オリジナルの既製什器を作っています。
店舗向け什器から業務用家具まで豊富なラインアップ。シンプルで洗練されたデザインにこだわっています。
既製品とは言っても、自在な特注製作が当社の強み。

こちらを元にした別注什器・オリジナルデザインの特注什器も承っています。ぜひご相談ください。

 

FL / おしゃれなパーテーション

こちらはパネルの表面仕上げ材としてRCLを採用したパーテーション。
選べるパネル、円形ベースのスタンド、それらをつなぐU字金具によって構成されています。
自由な組み合わせと、展開角度の調整が可能な、フレキシブルな設計です。
無機質になりがちなパーテーションで区切られた空間に、有機的な繊維の質感による暖かみをプラスします。
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SD / 廃棄衣料素材とスチールシェルフ

廃棄衣料素材RCLとスチール異素材の組み合わせのディスプレイ什器シリーズ。

大型のシェルフを中心として、ハンガーラック、ディスプレイテーブルなど豊富なライナップをご用意しています。
店舗什器としてのご利用はもちろん、オフィスや公共空間にもおすすめです。

全体をRCLとスチールで揃えて、サスティナブルな空間を作ってみてはいかがでしょうか?

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WG / プラダンボックスとディスプレイワゴン

デザインと機能性を兼ね備えた、ワゴン型ディスプレイ什器。

こちらは天板にRCLを使ってみました。
黒一色のソリッドな什器に、有機的な素材感のある天板がアクセントになっています。

天板やボックスなど、用途に合わせて組み替えられる拡張性が魅力。ポップアップショップ、イベント会場からバックヤードまで幅広いシーンで活躍します。

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RC / サスティナブルな新素材什器

オフィスやホテル、飲食店などの公共スペースにサスティナブ素材の什器を使ってみてはどうでしょう。
その空間を訪れる人の意識がほんの少し変わるかもしれません。

こちらは、ロビーやラウンジなど、待合スペースに適したアイランドベンチ。
シンプルなボックス型形状でありながら、廃棄衣料素材の有機的な素材感を感じられます。

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SHOP COPACK [ショップコパック]

 

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