洗練されたデザインにこだわって什器の企画・製造・販売を手がける私たち。
最近では当社オリジナルのデジタルサイネージもご好評いただいています。
また、特注のデジタルサイネージや、ディスプレイを取り付けるスタンド、デジタル機器を入れる筐体のご相談をいただくことも増えてきました。
そこで今回はデジタルサイネージについて、いちばん分かりやすい解説を目指して書いていきます。
「デジタルサイネージ」とは、ディスプレイ(画面)に動画や静止画を表示して、視覚的に情報を発信するシステムです。単に「サイネージ」と呼ばれたり、直訳して「電子看板」と呼ばれることもあります。私たちは略して、「デジサイ」と呼ぶことが多いです。
近年ではかなり一般化しており、店舗、オフィス、飲食店やホテルなど、さまざまな場所で使われています。当店のデジタルサイネージも、上記はもちろんのこと、クリニックや大学、さらには寺院など本当に幅広い業種からご注文をいただいています。
ポスターや吊り下げバナー等のアナログの情報掲示と比べて、デジタルサイネージはどこが優れているのでしょうか。
代表的な特長として下記の3点が挙げられます。
動画を表示できる
まず、動画を表示できることがあります。動画は静止画に比べて、圧倒的に多くの情報量を伝えることができます。また、画面の内容が動くことで、空間の中で自然に目がいくので、見られる確率も上がります。例え素材が静止画であっても、複数枚をスライドショー形式で表示することで、動画として多くの情報を伝えることができます。
印刷不要でコンテンツを入れ替えやすい
次に、コンテンツの入れ替えが容易という特長もあります。そのときに伝えたい情報を、都度印刷する必要なく簡単に表示できます。貼り替えの手間も発生しません。また、紙の廃棄も出ないのでサスティナブルでもあるんです。
ネットワークでまとめて管理
また、後述するネットワーク型を採用すれば、遠隔地のデジサイの表示内容を管理することができます。例えば、全国各地に設置した100台のデジサイの表示内容をまとめて変更しすることができます。曜日や時間帯によって表示内容を変える、なんていうこともできるんです。
デジタルサイネージの設置形式は、
施工が必要な据付式(すえつけしき)と、
組み立てるだけの自立式(じりつしき)があります。
サイズについてはタブレットより小さいものから、ビルの壁一面に広がる巨大なものまで様々です。
サイズの表記としては、ディスプレイ(画面)をインチ(型)で表現することが多いです。
据付式は壁や柱に設置するために、配線も含めた本格的な施工が必要となることが多いです。
そのため、設置の難易度は高いと言えますが、建物と一体化するので空間への馴染みは良いです。
55インチ以上、65インチや75インチの大型ディスプレイに多い形式です。
自立式は専用のスタンドや筐体にディスプレイを取り付けることで、簡単に設置することができます。
32インチ〜55インチの、中型のディスプレイに多い形式です。
32インチ / DS32HBK
55インチ / DS55HTBK
15インチ以下のモデルは、フロア自立式のものもありますが、ディスプレイテーブルなどの卓上に置かれることも多いです。
これらは電子ポップとも呼ばれることもあります。
15インチ卓上 / DS15TTNBK
15インチフロア / DS15FTNBK
このコラムでは主に自立式のデジタルサイネージについて扱います。
デジタルサイネージの画面は縦画面のものと横画面のものがあります。
ディスプレイやスタンドの種類によって、両方に対応できないものもあるので機器選定の時には注意する必要もあります。もちろん、両方に対応できるモデルもあります。
選び方の基準としては色々ありますが、下記の2点がまず考える点です。
設置するスペース
限られたスペースでは縦画面が選ばれることが多いです。同じ画面サイズなら横画面より縦画面の方が幅が小さくなり、設置面積が小さく済みます。
例えば55インチの場合、縦画面の幅が68cmなのに対して、横画面の幅は121cm。陳列量を増やしたい店舗にとっては大きな差ですよね。
という理由から、自立型のサイネージは一般的に縦型の方が普及しています。
既存のコンテンツ
デジタルサイネージは、専用にコンテンツを作ることが基本ですが、素材となる画像や動画は既存のものを使うことが多いです。
特に動画は横画面で作られることが多く、素材も横画面が多くなります。
広告用やカタログ用に高品質な素材をお持ちの会社にとって、それを流用した方が効率的ですよね。
その場合は横画面のデジタルサイネージを導入した方がいいかもしれません。
このような点を総合的に考えて、縦画面か、横画面か自社にあった向きを選択しましょう。
実は、本体の選定より先に考えなくてはならないことがあります。
それは「コンテンツの配信方式」です。
自立式のデジタルサイネージの本体は、
・ディスプレイ
・スタンド(筐体)
であり、コンテンツを表示するには、それに加えて
・コンテンツ
・コンテンツを配信、表示するシステム
が必要となります。
この「コンテンツを配信、表示するシステム」は、スタンドアロン型とネットワーク型のふたつの方式があります。
コンテンツを保存したUSBを差し込んで、直接再生させるタイプです。メディアプレーヤー内蔵のディスプレイが用いられることが多いです。メディアプレーヤーでスケジュール設定することができるものもあります。
スタンドアロン型の構成要素
・ディスプレイ(メディアプレーヤー内蔵)
・スタンド(筐体)
・USBメモリ:コンテンツをメディアプレーヤーに読みこむ
・コンテンツ:動画、静止画など
・運用がわかりやすく、導入しやすい。
・小規模でも、1台からでも導入が容易。
・ネットワーク型に比べて初期コストが安く、ランニングコストもかからない。
・自社内で運用しやすい。
デメリット
・複数台の運用の場合、1台ずつコンテンツを読み込ませる必要があるので効率が悪い。
・コンテンツを変えるたびUSBを抜き差しする必要がある。
ネットワークを通じてコンテンツを配信するタイプです。遠隔でコンテンツを配信し、STBによりディスプレイに表示させます。曜日や時間帯に応じて表示内容を変更するなどの設定もできます。
運用が難しいのでコンテンツ制作から配信まで運用代行業者に委託することが多いようです。
ネットワーク型の構成要素
・ディスプレイ
・スタンド(筐体)
・STB:コンテンツをディスプレイに表示する機器
・SIM:STBに挿入し通信を可能にするカード
・CMS:コンテンツ配信を管理するソフト
・コンテンツ:動画、静止画など
メリット
・全国各地の端末に表示するコンテンツを一括で管理することができるため、複数台の運用には非常に効率が良い。
・細かなスケジュール設定で、最適な情報を届けやすい。
デメリット
・運用がわかりづらく、初期導入の難易度が高い。
・スタンドアロン型に比べて初期コスト、ランニングコストが高い。
デジタルサイネージの導入にあたっては、スタンドアロン型かネットワーク型かを選択する必要があります。
前述した特徴を踏まえて、規模や運用方法によって検討しましょう。
私たちの目安としては、10台以上の導入の場合、ネットワーク型をおすすめしています。
まずはスタンドアロン型を導入して、後からSTB等を追加し、ネットワーク型に変更する、という場合もあります。ですが、その場合追加する機器と既存の機器との相性を確認する必要があります。
逆にネットワーク型をスタンドアロン型に変更する場合、ディスプレイによってはメディアプレーヤーを別途用意する必要があるかもしれません。
いずれの場合も追加で費用が発生するので、慎重に検討したいところです。
デジタルサイネージを導入するには、下記の順番でそれぞれの要素を用意する必要があります。
①コンテンツ配信方式を決める
②設置形式、サイズ、縦横を決めて機器を調達
③機器を設置
④コンテンツを作成
⑤コンテンツを配信
機器選定にあたっては、それぞれの要素同士の相性もあるので、通常はひとつの業者からまとめて購入することになります。
そしてそれは、様々な会社が販売しています。
デジタルサイネージの専門販売店、ディスプレイの電機メーカー、施工業者、スタンドのメーカー、コンテンツの運用代行会社などなど。
それぞれ繋がりがあるので、どの会社もある程度まとめて販売することができるのです。
もちろん、当店SHOP COPACKもその中のひとつです。
とはいえ、得意不得意や業者ごとの特性もあるので、業者選びはとても重要です。
例えば当店、SHOP COPACKの特徴は、シンプルで洗練されたデザインや、特注デザインのスタンド、筐体を作ることが得意です。
さらにコンテンツ制作・運用もまとめて承れるので、ハード面もコンテンツ面も一貫したデザイン性を実現できます。
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デジタルサイネージ、また店舗におけるDX関連で私たちSHOP COPACKにできることをまとめます。
デジタルサイネージの販売
当社オリジナルの、洗練されたデザインのデジタルサイネージを販売しています。
これまでのメカっぽい、ゴツいデジタルサイネージとは一線を画すおしゃれなデザインにこだわっています。
また、要件に合わせての適したサイネージのご提案も可能です。
筐体やスタンドの特注製作
デジタルサイネージ業界としては珍しい、小ロットでの特注製作も承っております。
自社内の設計担当により、ご希望に合わせたデザインでお作りします。
また、海外に自社工場もありますので、大ロットでの生産も得意としております。
コンテンツの作成・運用代行
動画やスライドショー等、デジタルサイネージに表示するコンテンツの作成も承っています。
ネットワーク型のサイネージについては、ネットワーク構築やコンテンツ配信の代行も行っています。
このように、デジタルサイネージ関連のことを一貫して承ることができます。
ぜひお気軽にご相談ください。
私たちはこれまで什器や備品の製作を中心とした小売業、店舗の支援はこれまでも行ってきました。
しかし、DX関連、デジタルの領域についてはまだまだできないことが多いです。
今後もどんどん成長してく店舗のDXにおいて、什器製作にとどまらず様々なかたちで支援できる体制を築いていこうと考えています。
そのため協業できるパートナー企業を探しています。
それぞれの得意分野を活かして相乗効果を発揮できる体制を目指しています。
お気軽にご連絡ください。